2009年のえろまんがを振り返る(雑誌編 その1)
公開:2010年01月10日 最終更新:2010年02月05日――じゃあ、そろそろ、こないだの続きで、昨年雑誌に作品が掲載された中で、印象に残った作家さんの話を
いや、ここからがえろまんがかんそうぶんの本領発揮なんで、がんばって行きたいなーと思ってるんですけどね。まず、読んでいて、この人乗ってるなー、勢いあるなー、と感じる人の話から。
いま勢いのある作家さんは?
リアルタイムで今一番乗ってるなー、と思いながら読んでるのは、久遠ミチヨシかなー。隔月だった絶対☆はーれむが、こないだ毎月連載になったばかりだし。
で、絶対☆はーれむが面白いんだ。タイトル通り女性複数男性一人のハーレムものなんだけど、メインヒロインの眼鏡さんが毎回着実に本妻ポイントを積み重ねていたりして、男性がたくさんの女性をとっかえひっかえするハーレムものの方法論としても興味深いところがある。この人は女性の表情や髪の描き方が艶っぽくてよろしい。
それから、前回も名前が出たし、今年中にエロから足抜けする懸念がないでもないけど、上乃龍也。エレクトさわるは成長が止まらなくて、どんどん良くなっているし、昨年コアマガジンに進出を果たしてきちんと適応を見せた堀博昭も見逃せない。らっこも元気があるし、着実に進出誌を増やしている睦茸も面白い。
あと、最近、しらんたかしが面白い気がするんだけど、これはあまり強く主張する気はないかな……
――なにその自信のなさ……
いや、毎回新しい作品を見るたびに、どこかしら変化や進歩が見えたり、あか抜けていたりっていう新鮮さがある気がするんだけど、気のせいのような気もするので……
カラー作家は?
次はカラー作品メインの作家さん。カラーと言ったら鳴子ハナハルと石恵だけど、この人たちはもう別格だから、神棚に上げといていいよね。
この二人以外で良かったなーって印象に残ってるのは、三巷文、織田non、さんば挿かな。
三巷文はおとなりおとまりの天然おねーさんの包容力たっぷりなインパクトが素晴らしかった。こんなこねこいるかな!?のコスプレ先輩さんもよろしかったし。
――この二作品はネットでも評判になりました
織田nonは2009年前半にすげー活躍していた印象。いっぱい描いてるけど、ひとつ選ぶとしたらどれかな。眉目秀麗な料亭女将が陵辱される凛としてかな。
さんば挿は、武田信玄と上杉謙信が川中島で対決する戦乱の誠が、馬鹿馬鹿しくてインパクト抜群。色使いも特徴的で、確かこの作品もネットで評判になったはず。
たかやKiの非接触超能力痴漢もの、“非”満員電車もご用心!?も記憶に残ってるな。いぬぶろのはたらく!おねえさんに、三度(その1/その2/三回目はサイト休止中でレビューできず)に渡って登場した、元ヤンのスーパー店員さんもかわいかった。
それから…… 僕、わりとBANG-YOU好きなんです。単行本化されたら買うかって訊かれると微妙なんだけど、雑誌で毎号読む作品としては、こうたろうのB.B.IDOLも悪くないと思う。
――あんたコスプレもの好きだもんね
あと、昨年残念だったのは、雑誌のカラーページが全体的に減少傾向にあったこと。快楽天ビーストなんか、カラー作家の選定眼で買っていたところがあったんだけど、ページ数が減ったせいで、買う理由がひとつ無くなってしまった。
――景気のせいですかねー
ビーストのカラーページにすごい新人さんが出てくると、数ヶ月以内に、コアマガジンの本にその作家さんがちゃっかり載ってる、というのがいつもの流れで、そういうのを見つけるたびに一人でにやにやするのが、僕の人生の数少ない楽しみのひとつだったんだけど……
――(うわっキモっ……)
2010年(前半)に単行本が出る作家さん
2010年前半の単行本発売がアナウンス済みの作家さんの中で、この人は来そうだなー、と思っているのは、もずや紫、久川ちん、犬星、上田裕、井硲六郎。
もずや紫のエッチなことしよ…はもう発売されちゃったけど、この人は女の子をとても可愛く描くので。
久川ちんはカップルのきゃっきゃウフフ具合が身悶えするくらい楽しいし、ネット受けが良さそうなネタも豊富に揃っているので、すごく注目されるんじゃないかと期待してます。
久川ちん単行本新婚さんごっこに収録されるかもリスト:新婚さんごっこ/実験室/放課後ナイトメア/革命の日/友達以下、恋人未満/平行彼女/ち○ちんみせろ/しょじょちゅ!/天体観測の夜/Another time/Another place 新婚さんごっこ 2
犬星は昨年成長著しかった作家さん。コアマガジンからの初単行本、おにいちゃんが、すき。が、2月10日に発売予定です。可愛らしいちまちました絵柄で、一見ほのぼのしたお話のようでありながら、よく考えるとすごく鬼畜なことをやらかす作風が、なんとも頼もしいところ。
犬星単行本おにいちゃんが、すき。に収録されるかもリスト:みやびdream'n/ぴーち×はぁと/おそとでアイス/いつも、見ていた。/いつも、いっしょ。/ユキとコタツ/れべるあっぷ! ちーちゃん/みのりちゃんのおつかい/ひょっとしたら収録されるかもリスト:すのう*すてーしょん
上田裕は単行本が出るのが遅すぎたくらいだよね。この人の漫画は、女の子が可愛らしいのは言うまでもないんだけど、寝取られみたいな鬼畜な展開をやらかしても、どこかにほのぼのというか、おまぬけな空気が漂っているのが、すごく面白いと思う。カラーも上手です。
上田裕初単行本に収録されるかもリスト:トイレ借ります/お泊まりしたい/先生が好き/おしっこしたい/冬アイス好き/卒業します/ちんこ見つけた/お母さんになりました/路ちゅーしたい/水着が見たい/おっぱいがきらい/大人になりたい/気持ちいいの好き/クリスマスはセックス
井硲六郎は、激しくて、でもどこかもやもやした、動物的な性衝動を描き出すのにすごく長けた人。言葉ではうまくあらわせないリビドーを、サイレント的な演出や、未熟な少年少女のじゃれあいの中から取り出してみせる手腕は見事と言うしかないです。肉体描写も良いし、キャラクターの掛け合いも魅力的。
井硲六郎初単行本に収録されるかもリスト:ライジング ブルマー/姉弟ざかり/未優の世界/マコちゃん♡のコトで頭がいっぱい!/あい♡かぎ
それから…… すごくヒットするのか、それとも一部の人に強力に支持されるタイプなのか、ちょっと読めないのがA-10。この人どっちなのかなあ。スター性は間違いなくあるんだけど、後者のような気もするし。
あと、マニア寄りでは、孕み作家小峯つばさの単行本Samen Breederが、すでに発売済み。露出・排泄系の変態作家、きあい猫のコアマガジン初単行本も発売が決まってます。どっちもディープだから万人にはお勧めしにくいんだけど、趣味が合いそうな人は覗いてみてほしい。
きあい猫の単行本は……うんにょアリなのかな。メガGOLD時代の作品には、たしかうんにょ関連のプレイがあったはずだから、そっちが収録されるのなら、ますます勧めにくいな。でも、メガGOLD掲載作が収録されていたら、変態のご主人に奉仕すべく変態的なルールが徹底された変態閉世界ものと、日常を生きる変態たちの不思議でふつーな生活ものの両方が単行本に収まることになるので、読み物としても面白そう。もちろん、人は選ぶけど。
新人〜中堅層の注目作家
――新人さんから中堅どころで、昨年面白かった、あるいは、今年もっと面白くなるんじゃないかと思ってる作家さんは?
結構いるはずなんだけど、毎日のようにレビュー書いてると、すぐに忘れちゃうんだよね。だから、ここから先は絶対に漏れがあると思うんだけど……
雑誌ベースの方が思い出しやすいかな。えろまんがかんそうぶんで最近レビュー書いた雑誌だと、阿吽なら雨部ヨシキや環々唯とか、コミックメガストアHなら水上桜とか、快楽天ならtoshとか…… うん、最近載った人ばっかりだ。ということは絶対誰か漏らしてるな。名前は出てこないけど、漏れがあることは確信できる。
コミックメガストアは作家層が厚いから、期待できそうな人は居すぎるくらい居るんだけど、あえて一人だけ挙げるなら、死なずの姫君のモチ。0EXだと、ちょっと癖が強いけど、高崎たけまるがわりと好きだったりします。
天魔だとイマコさんと猫かぶりの緑のルーペ。絵に多少垢抜けなさがあるんだけど、ヌクヌクオレンジも嫌いになれません。あと、天魔やCOMIC SIGMAは、元ちょいS!の作家陣がときどき面白いと思う。
LOは誰かなー。新人さんに面白そうな人がちらほらいるんだけど、名前を出すのはまだ早いような…… そういえばクジラックスもLOか。この人、らぶいずぶらいんどですごい注目されたけど、僕はCOMIC RINに掲載されたまなでし!が結構好き。こっちは2008年の作品だけど。
中堅クラスだと、緋鍵龍彦はアライブでヒロインにランドセルを背負わせたり、絞首ロープで窒息しかけたサブキャラにイキ顔晒させたりして楽しそうだし、月吉ヒロキも一般向けが忙しそうだし……
――断裁分離のクライムエッジは重版出来だそうです
うーん。エロに邁進してくれそうという意味で、片桐火華の名前を挙げておきたい。
一般向けで思い出したけど、ほた。が電撃大王GENESISで描くんだってね。この人面白いから、うまく行くといいなあって思ってます。

